ボルドーと双璧をなす世界的な銘醸地、ブルゴーニュ。ボルドーが「ワインの女王」ならブルゴーニュは「ワインの王様」と言ったところ。
南北に約250キロにおわたる細長い産地で、シャブリ、コート・ドール(コート・ド・ニュイ&コート・ド・ボーヌ)、コート・シャロネー、マコネー、ボジョレーの地区に分けられる。
なかでも「黄金の丘」と名付けられた「コート・ドール」では世界最高峰の赤と白を産出している。
ブルゴーニュでは畑に格付けがされておりロマネ・コンティを筆頭とするグラン・クリュ(特級畑)は37畑あり全体の1.5%。その下のプルミエ・クリュ(1級畑)が10%、ヴィラージュ(村名)クラスが34%、地区&地方名のワインが54.5%。赤はピノ・ノワール、白はシャルドネの単一品種でほとんど造られる。
ブルゴーニュは生産者の個性がダイレクトに反映されるので、同じ畑のワインでも生産者によって味わいが大きく異なることが多々ある。お気に入りの生産者を見つけることがポイントである。
南のマコネー、ボジョレー地区ではピノ・ノワールではなくガメイ種が主体に栽培されている。また近年アリゴテ種で造られる白ワインも注目を集めている。