【ディジオイア・ロワイエ】
3代目ミシェル・ディジオイアが1999年にドメーヌを継承して本格的に自社ビン詰めを開始したディジオイア・ロワイエ。翌2000年ヴィンテージから英国の有名なワイン商、ベリー・アンド・ブラザーズが取り扱いを開始したことによって一躍脚光を浴びた。彼のワインは、ミッシェル・ベタンをはじめとする多くのフランスのワイン専門誌から、「シャンボールのお手本のようなワイン」と評される。
ミシェル・ディジオイアが畑にいる時間はブルゴーニュの造り手の中でも指折りの長さだ。土壌への負担を軽減するために1965年製の超軽量トラクターを改良して使用するなど、緻密なこだわりを持って仕事に打ち込んでいる。「ぶどうを完璧な状態で収穫することだけのために、毎日働いているといってもいい」と語る。ユドロ・バイエのドミニク・ルグエンと比肩するシャンボール新世代を代表する造り手。そんな彼のワインは各国のワイン商から注文が殺到し入手困難な状態になりつつある。シャンボール・ミュジニーが好きなブルゴーニュファンはぜひともお試しあれ。
【サヴィニー・レ・ボーヌ・ドシュ・レ・ヴェルモ・ルージュ】
2014年がファーストヴィンテージとなる新商品。パリ在住の畑所有者とメタヤージュ(分益耕作)契約によるキュヴェ。耕作面積は0.25ha。サヴィニー・レ・ボーヌ村左岸の南東に位置するドシュ・レ・ヴェルモの単一畑で造られる。平均樹齢約50年の古樹使用。新樽率20%で16~18ヶ月間熟成。ブラックベリー、ラズベリーなどを思わせる果実味が印象的な一献。コストパフォーマンスに長けた逸品。赤/ACサヴィニー・レ・ボーヌ