【ブリュノ・コラン】
ドメーヌ・ミシェル・コラン・ドレジェのミシェル・コランが2003年に引退し、ふたりの息子、フィリップとブリュノがそれぞれ独立。これは次男のブリュノが造るワイン。当初、父ミシェルの自宅敷地内にある旧醸造施設でワイン造りをしていたが、2006年以降は祖父の自宅カーヴを使用するようになり、醸造施設が大きくなり1年を越える18カ月の樽熟成が可能となった。
ブリュノが所有する畑は計8ha。兄フィリップと同じく、地元のシャサーニュ・モンラッシェのほか、ピュリニー・モンラッシェやサントーバン、サンネイ、マランジュなどコート・ド・ボーヌ南部の畑を所有。特筆すべきはシャサーニュの1級畑だけでもブランショ・ドゥシュ、ブードリオット、ショーメ、シュヌヴォット、マルトロワ、モルジョ、アン・レミリィ、ヴェルジェと8つも所有し、兄よりもシャサーニュにフォーカスしたドメーヌといえる。
白ワインの醸造法は兄や父と同じく、発酵はステンレスタンクでスタートし、発酵中盤に樽に移すというもの。熟成の新樽率は村名で20%、1級で20~30%。ブリュノのワインはミネラル感の強いフィリップのものよりむしろ果実味重視。よって長熟でもあるが若いうちから楽しめるワインとなっている。
【シャサーニュ・モンラッシェ・レ・ショーメ】
ショーメはシャサーニュ・モンラッシェの最北端、標高も高い位置にある1級畑。小石の多い、緩やかな斜面となっていて、非常に素晴らしい白ワインが生まれる。レモン、ライム、蜂蜜の香りを感じ、エレガントでフィネスのある美酒。