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ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ダモード2011(ジャイエ・ジル)

【ジャイエ・ジル】
オート・コートのマニー・レ・ヴィレール村に拠を構えるドメーヌ・ジャイエ・ジル。ジャイエの名前からわかるとおり、創設者のロベール・ジャイエはブルゴーニュの神様、アンリ・ジャイエと従兄弟関係。ヴォーヌ・ロマネの出身で1949年、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの伝説の醸造家、アンドレ・ノブレに弟子入り。1955年にマニー・レ・ヴィレール村のジル家の娘と結婚し、オート・コートの畑を相続した。さらにジャイエ家からエシェゾーとニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ダモードを相続し、ドメーヌ・ジャイエ・ジルがスタートした。1991年ロベールの息子のジルがドメーヌに参画し、1998年にはドメーヌを継承。ブルゴーニュでは世代交代するとワイン造りが変化することが多々あるが、ジル・ジャイエは先代の造りを踏襲した。ちなみにジル名は母方の姓と綴りも同じである。
 
 2017年8月、跡取りのいないジル・ジャイエはスイスの実業家、アンドレ・ホフマンにドメーヌを売却。2018年1月大腸癌でジル・ジャイエは死去する。享年57歳であった。ドメーヌを売却する時点で長くない命を覚悟していたのかもしれない。現在ドメーヌ名はホフマン・ジャイエに変え運営されている。2016年がジル・ジャイエの手掛けたラストヴィンテージである。

ドメーヌが所有する畑のうちオート・コート・ド・ニュイとオート・コート・ド・ボーヌで半分以上を占める。ブルゴーニュに数あるドメーヌの中でも、オート・コートのレジオナルワインを中心としながらこれほど高い名声を得た造り手は他に見当たらない。
 
ちなみ所有するグラン・クリュはエシェゾーのみ。プルミエ・クリュはニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ダモードのみ。村名ワインはニュイ・サン・ジョルジュとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ。あとは全てレジオナルワインとなる。

特にこのドメーヌで面白いのはオート・コートの白。オート・コート・ド・ボーヌ、オート・コート・ド・ニュイのそれぞれにおいて、面積の半分にピノ・ブランが植えられている。このピノ・ブランはニュイ・サン・ジョルジュのドメーヌ・アンリ・グージュで見つかったピノ・ノワールの突然変異種、通称「ピノ・グージュ」。どちらもシャルドネとピノ・ブランのブレンドで造られる。

このドメーヌを語る時に忘れてはならないのは、醸造における高い新樽率。オート・コートの白でさえ、新樽50%。1年使用樽50%。11か月の樽熟成を行い、さらに6カ月ステンレスタンクで寝かせる。通常、グラン・クリュでもない限り、これほど新樽を白ワインに使用することはない。ジャイエ・ジルのブドウ(シャルドネとピノ・ブラン)は新樽を受け止めるだけの高いポテンシャルを秘めているのでこの高い新樽率が可能だという。
 
赤ワインにおいてもパス・トゥ・グランを除いて、全てのキュヴェが新樽100%。手摘みで収穫したブドウを選果し、完全除梗の後、破砕はせずにブドウをタンクに入れる。自然に発酵が始まるのを待ち、ルモンタージュはせずに日に2回のピジャージュで抽出を行う。結果としてストラクチャーのしっかりした赤ワインとなるが、タンニンは丸みを帯びて粗野な印象はまったく感じられず、樽のニュアンスもほどよく上品な逸品となる。傑出したオート・コートのワインはもちろん、フラグシップのエシェゾー・デュ・ドシュはブルゴーニュを代表する偉大な赤ワインの一つである。

【ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ダモード】
ジャイエ家から相続した畑。所有面積は僅か0.11haで、樹齢は120年の超古樹。生産数は約600本と非常に少ない。一時はパリの3つ星レストラン、タイユヴァンが毎年買い占めていて、入手困難だったという逸品。
 
ダモードの畑は村の北側に位置し、ヴォーヌ・ロマネとの境界線にある。ヴォーヌ・ロマネ・ダモード(綴りが異なる)とは地続き。それだけに村の南側の力強い畑とは性格が異なり、フローラルな香りや喉越しの滑らかさなど、ヴォーヌ・ロマネに通じる優美さを感じさせる1本。ドメーヌの表のフラグシップがエシェゾーなら、このキュヴェは裏のフラグシップと言えよう。ニュイ・サン・ジョルジュのプルミエ・クリュを代表する銘酒の一つ。飲み頃を迎えた稀少2011年。
 
 

  • ニュイ・サン・ジョルジュ・レ・ダモード2011(ジャイエ・ジル)

  • 販売価格

    13,200円(税込)

  • 希望小売価格

    20,900円(税込)

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