【モンテリー・ドゥエレ・ポルシュレ】
モンテリー・ドゥエレ家は300年以上ワイン造りの歴史を誇る、モンテリー随一の名家。中興の祖として現在のドメーヌの礎を築いたのは3代目当主アルマンド・ドゥエレ女史。彼女は生涯独身を貫いた後、1989年、故アンリ・ジャイエ翁とも並び称された伝説の醸造家、アンドレ・ポルシュレを養子に迎え入れ、現在のドメーヌ・モンテリー・ドゥエレ・ポルシュレが誕生した。
アンドレ・ポルシュレ
1937年生まれ。
1976~1988年 オスピス・ド・ボーヌの醸造長を務める。
1988~1993年 ドメーヌ・ルロワの醸造長を務める。
1994~1999年 再びオスピス・ド・ボーヌの醸造長を務める
彼が手がけたオスピス・ド・ボーヌは、多くのネゴシアンが、オスピス・ド・ボーヌであることを伏せ、自社が造ったものとして通常の自社ラベルで販売したという逸話が今も伝えられている。
彼は並行して自身のドメーヌ、モンテリー・ドゥエレ・ポルシュレにも心血を注ぎ、後継者を育成した。1989年から2005年まで醸造長を務めたフランシス・ルショーヴ。そして2004年に4代目当主としてドメーヌを正式継承した自身の孫娘、カタルディーナ・リポ。この2人がアンドレ・ポルシュレの秘技を授かる幸運に恵まれた。
今も健在であるポルシュレだが、孫娘カタルディーナがすべての秘技を自家薬篭中のものとした2014年頃以降は悠々自適の生活を送っているという。
現在、赤、白合わせて5種類のモンテリーの他、ポマール、ヴォルネー、ムルソー、ACブルゴーニュという10種類以上のキュヴェを造っている。
モノポールのクロ・デュ・メ・ガルニエを筆頭に、従来のモンテリーのイメージを覆すほどのポテンシャルとフィネスを秘めている。ブルゴーニュファンならぜひとも試してほしい珠玉の一献。
【モンテリー・メ・バタイユ・ルージュ】
村の東部に位置する1級畑。所有面積は0.41ha。粘土質土壌で平均樹齢は45年の古樹。木製の発酵漕で発酵後、新樽率10%で15カ月熟成。
チェリー、赤スグリなど赤い果実の香りとカシス、ブラックベリーなど黒い果実の香りがグラスから溢れる。タンニンと酸のバランスが素晴らしく、リッチでフルボディの果実味は噛み応え十分。数年の熟成を経るとトリュフやなめし皮などの香りも現れ、果実味はさらに複雑に深化する。モンテリーの赤ワインとしては最上の逸品。ワインドヴォケイトで探す価値が十分にあるお値打ち品と評された。赤/1級畑
★ワインドヴォケイト 92点
飲み頃:2020~2033年
Aromas of blackberries, cherries, rich soil and smoked meats mingle in a complex bouquet, introducing the 2017 Monthélie 1er Cru Le Meix Bataille, a medium to full-bodied, ample and fleshy wine with good underlying structure, juicy acids and a long, subtly carnal finish. It's well worth seeking out. (Wine Advocate Issue 1st Aug 2019)