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ヴォーヌ・ロマネ・オー・マルコンソール2014(ドメーヌ・ド・モンティーユ)

【ド・モンティーユ】
ワインのドキュメンタリー映画「モンドヴィーノ」(2005年)で登場し話題となったヴォルネーの名ドメーヌ、モンティーユ。ワイン造りの歴史は1920年代から始まる。先代のユベール・モンティーユはディジョンでの弁護士が本業だった。よって1947年にドメーヌを相続した時、ブドウ畑の面積はわずか3haしかなかった。その後、息子のエティエンヌとともにブドウ畑を拡張し、1990年代には7haを超えるまでに広がった。
 
エティエンヌもパリで会計士として働いていたが、2001年にブルゴーニュに戻り、シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェの経営に就くと同時に、ドメーヌ・ド・モンティーユの当主となった。エティエンヌ自身は1983年からドメーヌのワイン造りに関与しており、1995年には実質的にドメーヌの主導権を握り、ブドウ栽培をビオロジックへと転換。父から子への継承は着々と進んでいた。
 
エティエンヌがフルタイムで経営にあたるようになってからドメーヌは版図拡大し一気に飛躍していく。1993年にはすでに、ピュリニー・モンラッシェ1級畑カイユレをジャン・シャルトロンから買い取っていたが、2004年にボーヌ1級畑エーグロ(白)、特級コルトン・クロ・デュ・ロワ、コルトン・シャルルマーニュを入手。
 
2005年にドメーヌ・デュジャックと共同でトマ・モワイヤールを買収し、コート・ド・ニュイにも進出。この時にヴォーヌ・ロマネ1級畑マルコンソール、ニュイ・サン・ジョルジュ1級畑オー・トレイ、特級畑クロ・ド・ヴージョを取得した。
 
さらに2012年、エティエンヌが経営を任されていたシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェをオーナーの金融機関から買い取った。ただし、シャトーが所有していた特級畑のモンラッシェとバタール・モンラッシェは、この買収に協力したシャトー・ラトゥールのフランソワ・ピノーに譲ることになった。よって2017年からは、シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェとして生産されていたワインは、全てドメーヌ・ド・モンティーユとなった。また記憶に新しいところでは2019年から北海道でのワイン造りも本格的にスタートし、自社畑での初ヴィンテージは2023年で2025年にリリースを予定している。
 
ユベール・モンティーユ時代から長熟で知られたワインだったが、その反面飲み頃になるまでに時間がかかると言われていた。エティエンヌに世代交代してから若いうちから香り高く、そしてタンニンもしなやかなものとなり、かつ長期熟成にも十分耐え得るポテンシャルの高いワインへと変化していった。全房を用いた醸造など、基本的にはユベール時代の様式を継承しながらも、より完熟したブドウを摘み取り、抽出の仕方や発酵温度の管理をより綿密に行うことで、現在のスタイルを築いたのであった。ヴォルネーの知る人ぞ知る名ドメーヌから、今やブルゴーニュを代表する指折りの名ドメーヌとなった。
 
【ヴォーヌ・ロマネ・オー・マルコンソール】
プルミエ・クリュであるがドメーヌのフラグシップと言って過言ではないだろう。畑はラ・ターシュに隣接した「限りなくグラン・クリュに近いプルミエ・クリュ」。ラ・ターシュと双子のように並び地質的にも味わいもラ・ターシュに似ていることから「プティ・ラ・ターシュ」とも言われている。芳香で複雑なアロマは途方もなく素晴らしい。シルクのようなタンニンと深遠な果実味で無限の旨味が空気のように広がっていく美酒。その中でも最高峰のマルコンソールとして定評があるのが、デュジャック、シルヴァン・カティアール、そしてモンティーユの御三家だろう。
 
モンティーユは2005年にデュジャックと共同でトマ・モワイヤールからこの畑を取得した。畑は3か所に分割してあり所有する総面積は1.38ha。2種類のマルコンソールを造っている。(以下、下記の図参照)ラ・ターシュに組み込まれたようなA-1の畑からマルコンソール・クリスチアンヌ。A-2の2つの畑からマルコンソールが造られる。このキュヴェは2つの畑から造れたもの。上級キュヴェのクリスチアンヌの価格は約1.5倍だが、毎回専門誌の評価はそれほどの差がない。
 
このモンティーユのマルコンソール2014は傑出した仕上がりとなった。ワインアドヴォケイトのヴォーヌ・ロマネ2014のバレルティスティングで、DRCのロマネ・コンティ、ドメーヌ・ルロワのヴォーヌ・ロマネ・レ・ボー・モン、メオ・カミュゼのヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥー、ジャン・グリヴォのヴォーヌ・ロマネ・オー・レニョと同評価となった。ちなみにキュヴェ・クリスチアンヌも同評価。
 
ワインアドヴォケイト評を要約すると「香りではわからないが2014年は100%全房発酵で行われた。非常に香り高く花のような輪郭を持っている。本物のピノはスワリングするたびに香りが広がっていく。繊細なタンニン、ピュアできめ細かな(果実味)、洗練されたフィニッシュ、これぞ真のマルコンソール。これはまさに崇高なワインだ」と絶賛。ブルゴーニュラヴァーはセラーに入れておきたい垂涎の1本。
 
★ワインアドヴォケイト 94~96点
飲み頃:2019~2035年
The 2014 Vosne Romanée 1Er Cru les Malconsorts is 100% whole cluster, though you cannot tell that on the nose. It has wonderful definition that is very perfumed and floral, real pinoté here that just expands with each swirl. The palate is supple, saline on the entry with super-fine tannin, very pure and detailed with an exquisite, poised, sophisticated finish that is real Malconsorts. This is just sublime. (Wine Advocate Issue 31th Dec 2015)




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  • ヴォーヌ・ロマネ・オー・マルコンソール2014(ドメーヌ・ド・モンティーユ)

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    ▲Wine Advocate  Vosne-Romanee 2014
     

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