【ルイ・シュニュ】
シュニュ姉妹が運営するサヴィニー・レ・ボーヌの人気ドメーヌ、ルイ・シュニュ。創業は1917年で、少し前まではヴァンサン・ジラルダン、ルイ・ジャドといった有名ネゴシアンに大部分を売っていた。2000年に父から娘のキャロリーヌ・シュニュ(妹)がドメーヌを継承してから、本格的に自社ビン詰めを開始。2002年からローヌワイン委員会でマーケッティングを担当していた姉、ジュリエットも参加するようになった。醸造は妹キャロリーヌが担当し、営業、広報は姉ジュリエットが担当している。
栽培は厳格なリュット・レゾネを採用し、低収穫を心掛けている。受け継いだ畑には古樹も多く、サヴィニー・レ・ボーヌの土地柄を愛し、テロワールを重視する。現在サヴィニー・レ・ボーヌだけで6種類のワインを造っているが、彼女等のワイン造りのモットーは「自分たちが飲んで素直に美味しいと思うもの」だと言う。彼女等のワインはまさにピュア&ナチュラル。みずみずしいチャーミングな果実味が口中いっぱいに広がる。飲み疲れせずついついお代わりしたくなる一献。
【ショレイ・レ・ボーヌ・レ・ボーモン・ルージュ】
レ・ボーモンはショレイ・レ・ボーヌ最北の区画で、アロース・コルトンの麓に位置しサヴィニー・レ・ボーヌに接する畑。所有面積0.3haで平均樹齢40年の古樹。シュニュ家の大叔母が所有する畑をフェルマージュして、2007年ヴィンテージからリリースが始まった。年間生産量1800本の限定キュヴェ。
「同じ粘土石灰質基盤の土壌でも、石灰質に富むサヴィニーと比べて、ショレイは粘土質が主体となります。ショレイの方がより肉厚で、タンニンもより丸く、まろやかで飲みやすいワインとなります」(キャロリーヌ・シュニュ)
緩やかな傾斜で水分保持力がある畑なので2017年のような水分が少なめだった年には秀逸な仕上がりとなった。赤/ACショレイ・レ・ボーヌ