【フィリップ・コラン】
シャサーニュの名手、ミシェル・コラン。そのミシェルが2004年ヴィンテージからドメーヌを二人の息子、長男フィリップと次男ブリュノに分割した。長男のフィリップは父ミシェルの新しい醸造施設を引き継ぎ、醸造家のジェラルディーヌ・ゴデを右腕としてドメーヌを指揮している。
フィリップが所有するブドウ畑は約9ha。お膝元のシャサーニュ・モンラッシェが中心で、ショーメ、シュヌヴォット、ヴェルジェ、モルジョなどの1級畑を所有。さらにサントーバンやサントネイ、マランジュにも畑をもつ。ドメーヌのフラグシップはシュヴァリエ・モンラッシェとピュリニーの1級畑ドゥモワゼル。
白ワインで名声を得たドメーヌだが、実は赤ワインの生産量も多い。柔らかな果実味とともにしっかりとした骨格が感じられるタイプでコストパフォーマンスの高さに定評がある。
【シャサーニュ・モンラッシェ・レ・シェーヌ・ルージュ】
コストパフォーマンスの高さで定評のあるシャサーニュの赤。レ・シェーヌの単一畑のブドウで造られた。レ・シェーヌは1級畑マルトロワの東に隣接する区画。新樽率30%で熟成される。超当たり年の2019年。ブラックチェリーとブラックベリーの香りに熟した果実味がバランスよく口中に広がるお値打ち品。今飲んでも楽しめるが今後10年以上の熟成も可能。赤/ACシャサーニュ・モンラッシェ
★ワインスペクテーター 91点
飲み頃:2023~2032年
The black cherry and blackberry flavors are framed by earth and tar accents, which work in tandem with the rustic tannins. There is intensity and grip, with a lasting impression of ripe fruit notes. Best from 2023 through 2032. (Wine Spectator Issue Nov 15,2021)