【アンリ・グロ】
ジュヴレ・シャンベルタンの西、シャブッフ村に居を構えるミクロ・ドメーヌ、アンリ・グロ。当主のアンリはCFPPAという醸造学校の講師でもあり、一人でドメーヌを切り盛りしている。ドメーヌの設立は1981年。わずか1haの畑からスタートした。現在は契約栽培なども行い3haの畑を所有している。ドメーヌ設立当初からリュット・レゾネ(減農薬農法)を実践し、1999年からはビオロジックに移行し2005年には認定を受けている。
造られているのはコトー・ブルギィニョン、オート・コート・ド・ニュイ、シャンボール・ミュジニー、ヴォーヌ・ロマネのわずか4つ。畑のほとんどはオート・コート・ド・ニュイ。シャンボール・ミュジニーとヴォーヌ・ロマネは2~4樽とごく少量。出来上がるワインは、派手さはないが純朴でピュアな果実味を楽しめる誠実な一献。そして高騰する現在のブルゴーニュにおいてはコストパフォーマンスに長けたお値打ち品。
【ヴォーヌ・ロマネ・ル・メジエール】
メジエールの単一畑から造られるキュヴェ。メジエールはフラジェ・エシェゾーからヴォーヌ・ロマネにまたがっている畑。所有面積は僅か0.21ha。平均樹齢30年。新樽率20%で12カ月熟成後、ビン熟5カ月以上経てリリース。平均生産量1200本。カシスやブルーベリーの香りに繊細な酸と密度の高い果実味がバランスよく口中で広がる。飾り気のないピュアな旨味が楽しめる。現在のヴォーヌ・ロマネの市場価格を考えるとお買い特の1本。2015年に匹敵するブルゴーニュの超当たり年2019年。
赤/ACヴォーヌ・ロマネ