【オーディフレッド】
ブルゴーニュの新星、オーディフレッド。ドメーヌの当主、アンリ・オーディフレッドは2007年2月までロマネ・コンテイ(以下DRC)の正社員で、ロマネ・コンティ、ラ・ターシュの栽培を担当し、醸造にも携わってきた人物。平日はDRCで働き土、日はヴォーヌ・ロマネ村の入口付近にある実家のドメーヌで働くというハードワーク。しかし2007年2月、14年間勤めたDRCを退社し、いよいよ自身のワイン造りに専念することにした。
DRCで培った栽培技術は傑出したもので、ドメーヌが所有する畑はロマネ・コンティを彷彿させる丹念な造り。しかも植樹されているのは古樹ばかリ。「畑仕事では、どんな小さな点でも妥協しない。全て完璧に行って初めてテロワールの特性をくっきりとワインに表すことが出来る。醸造はDRCでやってきたことをベースに極力手をかけずナチュラルに造っている」と語るアンリ・オーディフレッド。100%除梗し、天然酵母で発酵。清澄はせずノンフィルターでビン詰め。出来上がるワインは淡い色合いで、ピュアな果実のエキスが口中で花開く美酒。新世代の真骨頂といえる大地の滋味が溢れるエレガントな逸品。
【ヴォーヌ・ロマネ・レ・シャランダン】
このキュヴェはメテイヤージュ(分益耕作)のワイン。パリ在住のセルジュ・グラヴェルが所有する0.41haの畑。シャランダンはヴォーヌ・ロマネとフラジェ・エシェゾーにまたがった区画。ブドウは平均樹齢50年という古樹。2002年からのメテイヤージュ契約でオーディフレッドが栽培から醸造まで全て行っている。生産量1800本のうち半分の900本はオーディフレッドのラベルで販売され、残り半分の900本はこのドメーヌ・ド・ラ・デエスのラベルが貼られグラヴェルに地代として引き渡される。ジャン・グリヴォが2回使用した樽で18ヶ月間熟成。赤/ACヴォーヌ・ロマネ