【ルイ・シュニュ】
シュニュ姉妹が運営するサヴィニー・レ・ボーヌの人気ドメーヌ、ルイ・シュニュ。創業は1917年で、少し前まではヴァンサン・ジラルダン、ルイ・ジャドといった有名ネゴシアンに大部分を売っていた。2000年に父から娘のキャロリーヌ・シュニュ(妹)がドメーヌを継承してから、本格的に自社ビン詰めを開始。2002年からローヌワイン委員会でマーケッティングを担当していた姉、ジュリエットも参加するようになった。醸造は妹キャロリーヌが担当し、営業、広報は姉ジュリエットが担当している。
栽培は厳格なリュット・レゾネを採用し、低収穫を心掛けている。受け継いだ畑には古樹も多く、サヴィニー・レ・ボーヌの土地柄を愛し、テロワールを重視する。現在サヴィニー・レ・ボーヌだけで6種類のワインを造っているが、彼女等のワイン造りのモットーは「自分たちが飲んで素直に美味しいと思うもの」だと言う。彼女等のワインはまさにピュア&ナチュラル。みずみずしいチャーミングな果実味が口中いっぱいに広がる。飲み疲れせずついついお代わりしたくなる一献。
2019年は会心の仕上がりとなったルイ・シュニュ。ヴィノスのニール・マーティンは「ドメーヌの2019年の頂点とも言うべきサヴィニー・レ・ボーヌ・オー・ジャロンと、火打ち石のような張りのあるレ・ラヴィエールはシュニュ姉妹の素晴らしいワインセットだ」と評した。
【サヴィニー・レ・ボーヌ・レ・ラヴィエール】
このワインはラヴィエールの3区画をブレンドして造られる。平均樹齢60年の古樹。新樽比率は20%。平たくて大きな石は「ラヴ」と呼ばれ、このような石が畑に沢山あったことが畑名の由来となっている。ドメーヌの4つのプルミエクリュの中でもっとも複雑で、余韻が長いスタイル。10年以上熟成が期待できる長熟型のお値打ちワイン。日本への入荷88本。赤/1級畑
秀逸な仕上がりとなった2019年。ヴィノス評を抜粋すると以下の通り。
「2019年のラヴィエールは輪郭のはっきりしたノーズで、芳醇な赤い果実、スー・ボワ(森の下草)のタッチ、ほのかにクローブの香りもある。口当たりはミディアムボディで、しなやかなタンニン、やや粒状なテクスチャー、穏やかなグリップ、グラファイトを帯びたエッジの効いた美しいフィニッシュ。これは素晴らしいサヴィニーだ」
★ヴィノス 91~93点
飲み頃:2022~2035年
The 2019 Savigny-lès-Beaune Les Lavières 1er Cru comes from three small parcels in close proximity. The well-defined nose offers brambly red fruit, touches of sous-bois and a hint of clove. The palate is medium-bodied with supple tannins, a slightly grainy texture, gentle grip and a lovely graphite-tinged, edgy finish. This is a great Savigny.(By Neal Martin on October 2020)