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ブルゴーニュ・コート・ドール・ルージュ2021(ドメーヌ・クリュニー)

【ドメーヌ・クリュニー】
ドメーヌ・クリュニーはジュヴレ・シャンベルタンの北隣、ブロション村に20世紀初頭より続く栽培農家の家系で、1959年に自社ビン詰めを開始した4代目ミッシェル・クリュニー、および1990年にドメーヌを継承した5代目エルヴェ・クリュニーによって礎が築かれた。2005年にエルヴェが他界し、レアとカミーユの2人の娘がドメーヌを継承。畑を大切に守りながら、10年間ネゴシアンにブドウを販売してきたが、2014年、それまで大聖堂やシャトーなどの天井を修復する職人だったレアの夫、エドゥアルド・パパンが醸造家の道を歩むことを決断。姉妹の本格参画のもと新生ドメーヌ・クリュニーが誕生した。
 
ボーヌのワイン学校で栽培学と醸造学を修めたパパンが修行先に選んだのがドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)だった。
「DRCの醸造長ベルナール・ノブレから、醸造の理論と技術を教え込まれました。私はDRCしか知りません。だからDRCで教わったことをそのまま実践しています。今のところ赤は100%除梗していますが、今後はDRCと同じ全房発酵も試していきたいと考えています」
 
現在、畑は実質ビオロジックの極めて厳格なリュット・レゾネ栽培で化学肥料、除草剤、殺虫剤、防腐剤は原則として一切使用しない。数年後を目途にビオロジック栽培に転換する予定だという。醸造は、赤は100%除梗、白は除梗しない。天然酵母のみで発酵。赤は無清澄、ノンフィルターでビン詰め。
 
2017年ヴィンテージから自社ビン詰めを増やしていき、2019年からジュヴレ・シャンベルタン・シャンポー、シャンボール・ミュジニー・レ・シャルム、シャンボール・ミュジニー・レ・ノロワなどのプルミエ・クリュもラインナップに加わった。出来上がるワインは精妙にして艶やか。修行元「DRC」の名に恥じぬ傑出した完成度である。
 
【ブルゴーニュ・コート・ドール・ルージュ】
ブロション村内の区画、コンブルのブドウを使用。所有面積0.47ha。平均樹齢60年の古樹。コンクリート製タンクで発酵後、樽でマロラクティック発酵&12カ月間熟成。新樽率は25%。ドメーヌの赤ワインの中では最もリーズナブルでお試しにも最適なキュヴェ。赤/ACブルゴーニュ・コート・ドール
 
*ブルゴーニュ・コート・ドールは2017年に制定されたアペラシオン。ディジョンからマランジュまでのコート・ドール地区が名乗ることができる。差別化を図るためACブルゴーニュよりワンランク上のアペラシオンとして制定された。だが実際には今まで通りACブルゴーニュのままリリースする生産者も少なくない。
 
【試飲】
色調はやや薄めで、グラスから冷涼感あるフレッシュな黒い果実の香りが漂う。アタックはなめらかで瑞々しい果実味が口中に広がる。無骨なタンニンは皆無だ。近年はACブルゴーニュレベルのワインでさえ果実味豊かで、一昔前のカリフォルニアワインを彷彿させるほどである。それはそれで旨いのだが、ブルゴーニュらしさがない。ピノ・ノワールのエスプリを感じない。だがこのワインは正統派のブルゴーニュを思い出させてくれる。澄んでいて一点の曇りもない果実味。一昔前だったら普通に旨いACブルゴーニュと思っていただろうが、今はこの味わいは懐かしく、希少に思えてならない。今回このドメーヌのワインを始めて飲んだので、これが2021年という稀有なヴィンテージがもたらした賜物かドメーヌのスタイルなのか分からない。ただ一つだけはっきりしているのは往年のブルゴーニュを想起させるピノの旨味溢れるミディアムボディということ。上級キュヴェも飲みたくなった。(2023年9月中旬試飲)
 

  • ブルゴーニュ・コート・ドール・ルージュ2021(ドメーヌ・クリュニー)

  • 販売価格

    6,380円(税込)

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    4個

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