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クロ・ド・タール2017(ドメーヌ・デュ・クロ・ド・タール)

【クロ・ド・タール】
12世紀ベネディクト派修道院時代から現在に至るまで一度も分割されずにモノポール(単独所有)のグラン・クリュであったクロ・ド・タール。ロマネ・コンティ、ラ・ターシュでさえ分割、統合の歴史を経ている。それを考えると生粋のモノポールのグラン・クリュはこのクロ・ド・タールのみである。一時は評価を落とした時期もあったが、現在ブルゴーニュを代表する指折りのグラン・クリュといって過言ではない。1995年から名手、シルヴァン・ピッティオが醸造長に就任してから高い評価はとどまることを知らない。シルヴァン・ピッティオはオスピス・ド・ボーヌの支配人を10年以上勤め、「ブドウの栽培地学」の権威としても知られる人物だった。1999年には醸造施設を刷新。醸造法にも若干変更がみられ、以前の完全除梗から、年に応じて全房のブドウを加えるようになった。
 
2015年シルヴァン・ピティオは引退を表明。2015年の収穫までコンサルタントを務め、その後の醸造、熟成、ビン詰めはラルロで醸造長を務めたジャック・ドゥヴォージュに引き継がれた。2016年からは新醸造長、ジャック・ドゥヴォージュが指揮を執った。
 
2017年、シャトー・ラトゥールなどを所有するフランソワ・ピノーグループが買収し、クロ・ド・タールは2018年1月1日をもって経営がモメサン家からフランソワ・ピノーグループ直轄のアルテミス社傘下になった。ジャック・ドゥヴォージュは買収後も、醸造長としてドメーヌに在籍していたが、2019年にドメーヌを離れ、シャトー・グリエで醸造長を務めたアレッサンドロ・ノリに引き継がれた。
 
畑の面積は7.5ha。ブドウの平均樹齢は60年で、樹齢100年を超える古樹もある。100%新樽で18カ月間の熟成。若いうちはピノ・ノワール独特の果実味を満喫できるがタンニンがやや強い。このワインの本来の姿の現すには10年以上の熟成を要すると言われている。熟したクロ・ド・タールはカシスやバラの花などを感じる複雑なブーケが生まれ、飲む人を恍惚とさせる霊妙な美酒となる。
 
【2017年のクロ・ド・タール】
ジャック・ドゥヴォージュが手掛けたセカンド・ヴィンテージ。2016年に匹敵する傑出したヴィンテージとなった。2017年はかなり寒い冬が続いた後、1957年以来の記録的な暑さの3月を迎えた。その結果、芽吹きは3月30日の早朝に始まった。4月には霜の被害を心配するほどの寒波があったが、春は夏日の様に暖かく、ブドウ樹を急速に成長させた。6月2日にブドウが開花し、夏の始まりを告げた。収穫は9月6日に始まり、4日後に終了した。収穫されたブドウは素晴らしく、非常に健康的で、比較的厚い皮と美しい香りを携えていた。樽熟成19カ月+タンク熟成1カ月で2019年5月ビン詰めされた。
 
ワインアドヴォケイトではジャック・ドゥヴォージュのワイン造りをこう評している。
「クロ・ド・タールのジャック・ドゥヴォージュとのテイスティングを大いに楽しんだ。彼は非常に素晴らしい2017年を生み出した。ピッティオ時代のワインは常に素晴らしかったが、ドゥヴォージュは収穫を少し早め、新樽の使用量を少し減らし、全房をかなりの割合で使用するようになった。その結果、このドメーヌが過去50年間に生産されたどのワインよりも、アロマの幅が広く、テクスチャーがエレガントで、最終的な結果として感動的なワインとなった。これはブルゴーニュにとって素晴らしいニュースだ」(ワインアドヴォケイト2020年1月10日号)
 
2017年のワインアドヴォケイト評を抜粋すると以下の通り。
「ワインはフルボディで、しなやかでジューシー、包み込むような豊潤な果実のエキスがあり、きめ細かいタンニン、ジューシーな酸があり、素晴らしい凝縮感で、芳香のある長い余韻で締めくくられる。これはクロ・ド・タールにとって素晴らしい出来栄えで、そのエレガントさにもかかわらず、この2017年はさらなるビン熟成により素晴らしくなるだろう」
 
★ワインアドヴォケイト 95点
飲み頃:2027~2050年
The 2017 Clos de Tart Grand Cru is a little shut down after its recent bottling, but it is showing beautifully, wafting from the glass with aromas of sweet red berries, plums, wilted rose petals, peonies and dark chocolate, with only hints of the complexity to come with bottle age. On the palate, the wine is full-bodied, supple and succulent, with an ample and enveloping core of fruit, powdery tannins and succulent acids, displaying good concentration and concluding with a long and perfumed finish. This is a fine showing for Clos de Tart, and despite its elegance, this 2017 will evidently reward bottle age.(Wine Advocate Published: Jan 10, 2020)
 
★ヴィノス 96点
飲み頃:2025~2050年
The 2017 Clos de Tart Grand Cru is showing a bit of new oak on the nose, but it is simpatico with the pure red cherries, cranberry and wild strawberry scents. The palate is medium-bodied with fine-grained tannins and a silver bead of acidity, full of tension and surfeit with energy. There is superb salinity on the finish, which lingers long in the mouth. Sexy and quite sensual, this is a wine that needs time for the terroir to come through. Tasted blind at the Burgfest 2017 tasting.(By Neal Martin on September 2021)
 

  • クロ・ド・タール2017(ドメーヌ・デュ・クロ・ド・タール)

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    104,500円(税込)

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