【オーディフレッド】
ブルゴーニュの新星、オーディフレッド。ドメーヌの当主、アンリ・オーディフレッドは2007年2月までロマネ・コンテイ(以下DRC)の正社員で、ロマネ・コンティ、ラ・ターシュの栽培を担当し、醸造にも携わってきた人物。平日はDRCで働き土、日はヴォーヌ・ロマネ村の入口付近にある実家のドメーヌで働くというハードワーク。しかし2007年2月、14年間勤めたDRCを退社し、いよいよ自身のワイン造りに専念することにした。
DRCで培った栽培技術は傑出したもので、ドメーヌが所有する畑はロマネ・コンティを彷彿させる丹念な造り。しかも植樹されているのは古樹ばかリ。「畑仕事では、どんな小さな点でも妥協しない。全て完璧に行って初めてテロワールの特性をくっきりとワインに表すことが出来る。醸造はDRCでやってきたことをベースに極力手をかけずナチュラルに造っている」と語るアンリ・オーディフレッド。100%除梗し、天然酵母で発酵。清澄はせずノンフィルターでビン詰め。出来上がるワインは淡い色合いで、ピュアな果実のエキスが口中で花開く美酒。新世代の真骨頂といえる大地の滋味が溢れるエレガントな逸品。
【ブルゴーニュ・アリゴテ】
アリゴテはアンリの父が1990年に購入した畑。フラジェ・エシェゾー村内に位置し面積は僅か0.27ha。1949年に植樹され平均樹齢70年の古樹。タンクで発酵後、3~5回使用樽で10カ月間熟成。これまではすべてバルク販売していたが、2016年に初めて自社ビン詰めを開始。樹齢が高く低収量だからこそなせる味わい。アリゴテ・ドレを思わせる黄色味がかった色調、酸味が穏やかで南国フルーツを思わせる完熟した香りがあり、いい意味でアリゴテらしさを感じないワイン。オーディフレッド隠れた名品。
白/ACブルゴーニュ・アリゴテ