【アルヌー・ラショー】
ヴォーヌ・ロマネの名門、ロベール・アルヌーが2008年に改称しアルヌー・ラショーとなった。当主のパスカル・ラショーは1995年、前当主のロベールが死去する10年前から、ドメーヌを指揮していた娘婿である。名手ロベールのエッセンスを継承し、テロワールの力を最大限に引き出し、バランスのいい果実味豊かな美酒に仕上げる。そのクオリティは近年さらに高まり、「小さなロマネ・コンティ」とも評されるほど。
リュット・レゾネで栽培されるブドウは100%除梗され、ステンレスタンクで2~8日間10度の低温浸漬を行い、計18~20日かけて醗酵。その後16ヵ月から18ヵ月間の樽熟成。出来上がったワインは、少し濃い目の色調で、甘い果実香にきれいな酸やタンニンがバランスよく合わさる。長熟なグラン・クリュ、プルミエ・クリュも比較的早い時期から楽しむことも出来る稀有な一献。
【ニュイ・サン・ジョルジュ】
このニュイ・サン・ジョルジュは7区画の畑をブレンドして造られる。使われるブドウは平均樹齢50年の古樹。新樽率20%で残りの80%は1年使用樽。2010年ヴィンテージの収穫量は平年の30%減となったが、その分非常にピュアでクラシカルなピノ・ノワールとなった。生産者自ら「これはブルゴーニュ・ラヴァーのためのヴィンテージ」と評したほど。お値打ちの一本。赤/ACニュイ・サン・ジョルジュ
★ワインスペクテーター 90点
飲み頃:2013~2018年
A dark well of black cherry, plum and charred oak aromas and flavors are allied to equally dense tannins. Muscular, if a bit monolithic, with a spice and tar finish. Impressive, but for fans of the style. Drink now through 2018.
(Wine Spectator Issue: Apr 30, 2013)