【ドルーアン・ラローズ】
ドルーアン・ラローズは5代に渡って続いているジュヴレ・シャンベルタン村の家族経営のドメーヌ。1850年にジャン・バプティス・ラローズがジュヴレ・シャンベルタンの地にブドウ畑を取得したのが、このドメーヌの始まり。1919年にラローズ家のスーザン・ラローズとシャンボール・ミュジニー村のアレクサンドル・ドルーアンが結婚し、ドルーアン・ラローズが誕生した。
特筆すべきは約15haある自社畑の半分がグラン・クリュということ。シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、ミュジニー、クロ・ド・ヴージョ、ボンヌ・マール、ラトリシエール・シャンベルタン、シャペル・シャンベルタンと6つのグラン・クリュを所有している。なかでも「シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ」と「ミュジニー」は別格といえるほど完成度の高いワインとして定評がある。近代的なセラーで伝統的な方法を用いて醸造。瓶詰めまでは18ケ月間の熟成を行い、グラン・クリュは新樽で、その他のワインは1~2年使用のオーク樽で熟成させている。最高の土地と、恵まれたテロワールを生かして香り高く、エレガントで豊潤なワインを追求している。
【クロ・ド・ヴージョ】
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、ミュジニーに次ぐドメーヌを代表するグラン・クリュ、クロ・ド・ヴージョ。2か所の区画をブレンドして造られる。どちらもクロ・ド・ヴージョ上部の最上の区画。一つは「Plante lAbbe」というグラン・エシェゾーと隣接し地続きの区画。もう一つは「Quarlier de Marei Haut」というアンヌ・グロ、ミシェル・グロでお馴染みのグラン・モーペルテュイと隣接し地続きの区画。両方合わせて所有面積は1ha。ブドウは1976年植樹。その後1989年と2007年にも植樹された。新樽率80%熟成。玉石混交のクロ・ド・ヴージョの中でも傑出した品質で定評がある。ワインアドヴォケイトではドメーヌのベストワインの一つと評された逸品。
★ワインアドヴォケイト 93~95点
The 2012 Clos Vougeot Grand Cru has a very fragrant bouquet with scents of blueberry, blackcurrant pastilles and dried rose petals – all very well delineated. The palate is medium-bodied with crisp, grainy tannins, good depth and great precision towards the finish. This is one of the domaine’s best wines this year – real class.(eRobertParker.com #210 Dec 2013)