【ゴッセ】
シャンパーニュファンには説明不要の老舗、ゴッセ。1584年シャパーニュ地区アイ市の副市長だったピエール・ゴッセによって設立された。シャンパーニュ最古の造り手の一人としても知られる。昔ながらの伝統的醸造法を今も踏襲し、マロラクティック発酵は行わない。よってフレッシュで活き活きとした酸が最大の特徴となる。この酸を馴染ませるために最低でも36カ月、長いものでは120カ月以上の熟成を行う(ちなみにシャンパーニュの法定熟成期間は15ヶ月)。清澄、澱引きは、キュヴェをタンクに移し替える時のみに行う。熟成中のルミュアージュ(動瓶)は機械ではなく、全て熟練した職人が手作業で行う。さらにラベル貼り、箱詰め、パレット積みまで手作業だという。これだけの規模のメゾンで機械を使わず全て手作業と言うのは現在では異例。それらの妥協を許さないメゾンの姿勢から造られるワインはワインアドヴォケイト、ワインスペクテーター、デキャンターなど数多の専門誌から賞賛されているのは周知のこと。
【ゴッセ・セレブリス・エクストラ・ブリュット】
このセレブリスはブドウの出来が素晴らしい年のみ造られるゴッセの最高峰キュヴェ。シャンパーニュ地方のコート・デ・ブラン地区とモンターニュ・ド・ランス地区のグラン・クリュのブドウを主体にその年の最高の区画のみを使用し造られる。マロ発酵はせず、最低120カ月以上の瓶内熟成を経てリリースされる。ドサージュはエクストラ・ブリュットの3g/L。
2007年はシャルドネ57%、ピノ・ノワール43%。シャルドネはアヴィーズ(Avize)、ル・メニル・シュール・オジェ(Le Mesnil-sur-Oger)、ヴェルジー(Verzt)など、ピノ・ノワールはアイ(Ay)、ブジー(Bouzy)、アンボネイ(Ambonnay)などを使用。2008年からセラーで11年以上熟成。デゴルジュマンから最低6カ月以上経ってからリリースされた。
2007年をセラー・マスターのオディロン・ド・ヴァリーヌは「1947年以来「7」で終わるヴィンテージで当たり年はほとんどないが、セレブリス2007はセラーで10年以上の熟成により、素晴らしいバランスのワインとなった」と自負するほど。高評価となったワインアドヴォケイト評を要約すると「フルボディで、熟した果実の深く凝縮した旨味に、きりっとした酸が骨格となり、エレガントで素晴らしい純度と精度を表現している」と。
またヴィノスでは「2007年のセレブリスは、このメゾン(ゴッセ)のスタイルを知るには素晴らしいお手本です。パワフルでリッチな2007年は、驚異的な力強さを持ち、低ドザージュによって緩衝され、ワインに古典的な厳格さを感じさせます。果樹園の果物、アプリコット、タンジェリンオイル、白い花の香りが時間とともに(グラスから)広がっていきます。晩餐にぴったりのスケールの大きいシャンパーニュです」と評された。美食家たちからも熱烈に支持されている珠玉の美泡。
*2022年秋からセレブリスのボトルとギフトボックスのデザインがリニューアルされました。旧デザインはこちら。
*この商品はギフトボックス入りのため1本で通常ビンの3本計算となります。セレブリス5本以上の場合は送料は2口となりますのでご了承ください。
★ワインアドヴォケイト 95点
飲み頃:2020~2040年
The 2007 Celebris Extra Brut is the latest rendition of this cuvée, which cellar master Odilon de Varine describes as "not a vintage Gosset but a Gosset vintage"—meaning that it's produced only in years adapted to the house's powerful but austere style. Unwinding in the glass with aromas of lemon oil, marzipan, warm biscuits and wet stones, it's full-bodied, with a deep and concentrated core of ripe but racy fruit, a tangy spine of acidity and an elegant pinpoint mouse, displaying terrific purity and precision. (Wine Advocate Issue 1st May 2019)
★Vinous 94点
飲み頃:2020~2027年
The 2007 Extra-Brut Vintage Celebris is a great example of the house style. Powerful and rich, the 2007 possesses tremendous vinous intensity, buffered by low dosage that gives the wine ts sense if classic austerity. Orchard fruit, apricot, tangerine oil and white flowers develop with a bit of coaxing. The Celebris is a big, broad-shouldered Champagne for the dinner table.(By Antonio Galloni on November 2020)