【ナカダ・パーク】
ナカダ・パークはルー・デュモンの仲田晃司氏が念願のシャンパーニュでスタートさせた新たなメゾン。
「シャンパンが大好きで、機会があればぜひ自分の手でシャンパンを造ってみたいとずっと思っていました」という仲田氏。2019年に合計1.2ヘクタールの4区画の畑を入手し、2020年に設立されたレコルタン・マニプラン。直ちにビオロジック栽培を開始し、2023年に「ビュロー・ヴェリタス」の認証を取得した。
「ブルゴーニュの精神と日本人の味覚を融合させたシャンパンを造ることを目指しています」と語る仲田氏。ブルゴーニュと同じ単一区画、単一品種、単一収穫年、樽発酵、樽熟成、ノンドゼを基本としている。栽培においても、風通しを良くするためにシャンパーニュではほとんど行われていないエフイヤージュ(除葉)やエブルジョナージュ(摘芽)といったブルゴーニュの手法を実践している。除梗100%で自然酵母のみで発酵。ドメーヌ・ルー・デュモンで使用した樽で醸造している。
2024年12月1日、42カ月間以上のビン熟成期間を経て、ファーストヴィンテージ2020年の2作品が現地でリリースされた。そのファーストヴィンテージのサンプルを「The World’s 50 Best Restaurants 2022(2022年度世界のベスト・レストラン50)」で1位に輝いたコペンハーゲンのゼラニウム(ミシュラン3つ星)に送ったところ、試飲後即採用となりオンリストされることなった。
ナカダ・パークのシャンパーニュは早くも注目されオランダ、イタリア、ポーランド、スイス、イギリス、スウェーデン、デンマーク、アメリカ、韓国、日本と95%は輸出され、フランス国内は5%で、そのほとんどが高級レストランに卸されているという。今後生産量は徐々に増えていき新たなキュヴェもリリースされる予定。今後、目が離せないナカダ・パークのシャンパーニュ。
【ヴィーニュ・ド・クルトロン ブリュット・ナチュール2020】
クルトロン村のリウ・ディ「レ・ゼヴァロン・ド・ドゥヴァン」産のピノ・ノワール100%。所有面積0.2ha。粘土石灰質土壌。樹齢35年以上の古樹。収量は70hl/ha。ドメーヌ・ルー・デュモンで使用したシャサン社製の樽で発酵後、6カ月間熟成。42カ月間以上のビン熟成を経てリリースされる。生産本数2243本の限定作品。繊細でエレガント。和食にも合わせやすい端正な一献。



