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グラン・クリュ・マイィ・ブリュット・ナチュレ2020(フランシス・ブラール)

【フランシス・ブラール】
日本では知る人ぞ知るシャンパーニュの名手、フランシス・ブラール。メゾン設立は2009年と日が浅いが、自国フランスはもとより世界的に注目を集める人気急上昇中のメゾン。
2009年、名門メゾン、レイモン・ブラールは長男フランシス、長女エレーヌ、次男ドミニクに3分割された。フランシス・ブラールは長男フランシスが設立したメゾン。シャンパーニュで最も北に位置する、ランス北西の飛び地サン・ティエリー地区のコロワ・レ・エルモンヴィル村に居を構える。メゾン分割の最大の原因は、ビオディナミ導入に関しての考え方の違いだったという。分割後は自らのメゾンで積極的にビオディナミを導入し、現在、娘のデルフィーヌとシャパーニュを造っている。
 
「正直に言うと以前の私のシャンパーニュは、やや重過ぎたと思う。ビオディナミを導入した事で、より明確なミネラルを手に入れる事が出来、ワインに長い余韻と張りがうまれた」と語るフランシス。メゾンに近いサン・ティエリーの区画は完全にビオディナミに転換し、他の畑も馬による耕作なのでビオディナミに移行中である。
 
完熟を待って収穫されたブドウは全て区画ごと、品種ごとに分けて全て木樽で発酵・熟成させる。使用するのは205Lのシャンパーニュ樽、228Lのブルゴーニュ樽、20hlのフードルの大樽など容量の異なる5種類。どれも5~12年の古樽のみで新樽は使用しない。樽材の厚さによる使い分けを行う。ボルドー樽は樽材が薄く、酸化が早く進みシャルドネを熟成させると適度な酸化によって、よりミネラルが引きたつという。ブルゴーニュ樽は樽材に厚みあり、酸化がゆっくりで繊細の畑のピノ・ノワールに向いているという。手間はかかるが、ヴィンテージや区画ごとにブドウの質を見極め、毎年細かく樽を使い分ける。この深いこだわりにより、引き締まったボディに冷涼地がもたらす繊細なミネラルとブドウ本来が持つピュアな果実の旨みを満喫できる緻密なシャンパーニュに仕上がる。
 
*メゾンのスタイルは全て自社畑によるレコルタン・マニプラン(RM)だが、分割の際に父が造っていたシャンパーニュの在庫も相続したため、登記上はRMではなくネゴシアン・マニプラン(NM)になっている。
 
【グラン・クリュ・マイィ・ブリュット・ナチュレ2020】
グラン・クリュ・マイィのブドウ100%で造られたキュヴェ。マイィ村の中心部の丘中腹にある樹齢36年の区画。2009年にメゾンが3分割される前のレイモン・ブラール時代から所有する最も優れた区画。フランシスが相続し2009年から直ちにビオディナミに転換した。だがこのキュヴェはしばらく日本へは入荷されず、前ヴィンテージの2019年から日本に入荷するようになった。ミネラル感とフレッシュな酸を誇るエレガントなピノ・ノワール60%と厚みがあり、クリーミーな味わいのシャルドネ40%をアサンブラージュ。自然酵母100%で大樽による発酵。マロラクティック発酵は自然に任せる。発酵終了後、半月程度バトナージュをしながら熟成。ビオディナミカレンダーの「果実の日」にボトルに移して36カ月以上のビン内二次発酵を経てリリースされる。ドサージュゼロのブリュット・ナチュレ。今回入荷のロットのデゴルジュマンは2023年1月24日。白/特級畑/ネゴシアン・マニプラン

【試飲】
グラスからアプリコット、熟した柑橘系果実、ハチミツ、ミネラルの香りに、ほのかにハーブの香りを感じ、繊細で奇麗な気泡が立ち上がる。香りだけでこのシャンパーニュの旨味が伝わってくる。エレガントで旨味のある果実味が口中でバランスよく広がる。シャルドネとピノ・ノワールの良いとこ取りのような絶妙な旨さ。それはまるで秀逸なブラン・ド・ブランとブラン・ド・ノワールを足して2で割ったかのような。エレガントだが骨格がしっかりとした芯のあるアフター。ほのかにビターの味わいで締めくくられる。旨み溢れる1本!(2025年6月上旬試飲)
 

  • グラン・クリュ・マイィ・ブリュット・ナチュレ2020(フランシス・ブラール)

  • 販売価格

    11,000円(税込)

  • 希望小売価格

    14,300円(税込)

  • 在庫

    7個

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