【サセッティ・リヴィオ・ペルティマリ】
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを代表する造り手、サセッティ・リヴィオ・ペルティマリ。 かつてロバート・パーカーはこう公言した。
「もし私がブルネッロ・ディ・モンタルチーノをたった1本だけ味わえるとするならば、間違いなくペルティマリを選ぶだろう。ただ残念なことは生産量が少ないことだ。入手するのに頭を悩ませる」と。
当主のサセッティ家は16ヘクタールの畑を所有し、畑はモンタルチーノ北部モントゾリ・ヒルに位置する。リヴィオ・サセッティがビジネスとしてワイン造りを始めたのは1964年が初ヴィンテージであった。それまでは家族や友人の間で地産地消するためにワインを造っていた。60年代にモントゾリの丘が良質なサンジョヴェーゼの生産に適していると目を付けたリヴィオは、ワイナリーの移転を決めた。これが現在のペルティマリのスタートとなる。新しいブドウ樹を植樹し、試行錯誤を繰り返しながらブルネッロ・ディ・モンタルチーノの品質と名声を高めていった。現在ではブルネッロを代表するトップ生産者となったのは周知のこと。ちなみにリヴィオ・サセッティは、1967年設立されたブルブルネッロ・ディ・モンタルチーノ生産者協会(ネッロ・ディ・モンタルチーノ・コンソルツィオ)を創設したメンバーの一人である。
現在ワイナリーはリヴィオの息子で4代目の当たるロレンツォが当主となっている。醸造家としても高い評価を受けているロレンツォ。彼は現代の醸造技術とサセッティ家の伝統的な手法を組み合わせ、品質にこだわり、個性とバランス、エレガンスを備えたワイン造りで注目を浴びている。またモンタルチーノ以外にもトスカーナ州マレンマ、ヴェネト州ヴァルドッビアデーネにもブドウ畑を購入し、従来とは異なる独自のスタイルでワインを手掛けている。
畑はコルドン方式の垣根仕立てで剪定し、グリーンハーヴェストも行なう。風通しが良いため病害リスクは殆どないという。有機栽培を取り入れ、肥料は有機肥料のみを使用。ブドウは全て手摘みで収穫。場所によってマメ科の被覆作物がブドウ樹の間に植えられ、緑肥や天然の窒素を供給している。また被覆作物を栽培することによりブドウ樹は水分や養分を競わされ、根は地中深くまで伸び、土壌の中に空気が送られて水はけが良くなり、地中の微生物の活動も活発になる。自然の力を最大限に利用することによって個々のテロワールを最大限に引き出している。
【ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ】
ソフトプレスで優しく圧搾後、ステンレスタンクで10~15日間マセラシオン。容量約30hlのスラヴォニア産の大樽で36カ月熟成させた後、6カ月以上ビン熟成。熟成前の発酵期間を短く抑え、果皮からの成分抽出を制限することで、柔らかいタンニンで、長熟でありながら、若いうちからも楽しめる味わいに仕上げている。
2019年はブルネッロの超当り年。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ生産者協会が毎年決めるヴィンテージチャートで最高の5つ星の評価。(ラベルのヴィンテージ表記の所に5つ星のマークが印刷されている)。高評価となったヴィノス評は以下の通り。
「まるでスパイスボックスのようなワインだ。最初に樟脳やドライフラワーのアロマが溢れるように香り立ち、その後潰したブラックベリーやセージ、クローブへと移り変わる。驚くほどエネルギッシュで、洗練されたスタイルだ。鮮やかな酸が黒味を帯びた赤果実の深みとフローラルなニュアンスを引き出し、塩味のあるミネラルが口中に広がっていく。2019年はしっかりとしたストラクチャーと長い余韻を持ちながらも、生き生きとしていて、スミレのような花やカシスの香りが徐々に和らいでいく。力強さ、深み、エネルギーが融合した見逃せないワインだ」
★ワインスペクテーター 95点
★ジェームス・サックリング 95点
★ヴィノス 95点
飲み頃:2026~2039年
The 2019 Brunello di Montalcino is a spice box of a wine, opening with a burst of camphor and dried flowers, giving way to crushed blackberries, sage and cloves. This is surprisingly energetic and racy in style. Vibrant acidity propels depths of dark red fruits and inner floral as salty minerals saturate. The 2019 finishes structured and long yet still lively, leaving violet inner florals and hints of currant to taper off slowly. The combination of power, depth and energy makes this impossible to ignore.(By Eric Guido on November 2023)




