【ラ・ストッパ】
ラ・ストッパは弁護士だったジャンカルロ・アジェーノが「ストッパ」という土地を購入したことから始まった。彼はその土地がブドウ栽培に適していると確信し、開墾してブドウを植樹。その後1973年に現当主エレナ・パンタレオーニの両親が購入し、1980年代に有機栽培へと移行した。エレナは1991年から母親の下、ワイナリーで働き始め、1997年にワイナリーを継承。2010年にはガンベロロッソで最優秀栽培家に選出されている。ブドウ栽培をエレナが担当し、醸造はジュリオ・アルマーニが担当していたが、現在は2人で栽培、醸造を担っている。
ワイナリーが所有地する土地は58ha。その内28haがオーク、栗、アカシアの森。20haがブドウ畑になっている。畑は無施肥、不耕起での栽培を実践している。エレナもジュリオをも福岡正信(自然農法を提唱した農学者。2008年永眠。享年95歳)の考え方を参考にしている。ビオディナミの必要性は感じていないが土壌の活性化などの考え方はとても近い。粘土質土壌は耕すべきと言われるが必要ないと言う。空気の粒子は土の粒子よりも細かくて人間がひっくり返さなくても浸透すると。収穫は種子が熟すまで辛抱強く待ち、ブドウは100%除梗され、発酵槽へ。発酵時の温度管理も行わない。マセラシオンは非常に長く20~30日間。樽内でもビン詰めしてからも非常に長く熟成させるのがラ・ストッパの特徴。
「熟成することでワインが育つ。大樽での熟成はポテンシャルの高いブドウでないと耐えられない。酸素を適度に与えて育てる。そしてビン熟成の間に各要素が溶け込みバランスが取れてくる」と語る。ラ・ストッパのワインは強く、ポテンシャルが高く、その骨太さは尋常ではないほど。ワイナリーの地下セラーには15万本以上のワインが熟成されおり、エレナはこの地域のワインの品質の高さを理解してもらう為に納得いくまで熟成させている。エミリア・ロマーニャで造られる超自然派ワイン。
【エミリア・バルベーラ・カンポロマーノ2012】
良年のみに造られるバルベーラ100%のワイン。平均樹齢40年。不耕起栽培の畑は窒素が少なく、痩せた状態で、苦しんだブドウは収量は少ないが凝縮度は高い。収穫後、徐梗し、自然酵母のみでステンレスタンク発酵。マセラシオンは約40日。発酵は1年以上ゆっくりと続く。PHが低いのでマロラクティックは起こらない。12カ月間以上古バリックで熟成後、ビン内熟成を最低2年間以上行う。飲み頃になったら出荷する。2010年ヴィンテージまでは、表ラベルに「バルベーラ」と表記できたのだが、2011年ヴィンテージ以降表記できなくなり、カンポロマーノと名前を変えたという。ちなみにこのロットは2012年なのでワイナリーのセラーで10年以上熟成させてからリリースされたのだろう。驚くべきポテンテンシャルを誇るバルベーラワイン。
ヴィノス評を要約すると以下の通り。
「2012年のカンポロマーノは、チェリーとプラムソースの深みにダークチョコレートが溶け合い、松の香りが立ち上がる。丸みがあり、包み込むようなシルキーな口当たりに、ワイルドブルーベリーと柑橘系の豊かな酸味が絶妙に調和している。ピリッとした酸味が口いっぱいに広がり、後味は引き締まり、ほろ苦いカカオのニュアンスとブラックベリーの酸味が、エッジの効いたタンニンによってさらに引き立てられている。バルベーラは温暖なヴィンテージを好むが、2012年はその特徴を余すところなく示している」
★ヴィノス 93点
飲み頃:2025~2030年
The 2012 Camporomano displays depths of cherry and plum sauce mixing with dark chocolate and a lifting whiff of pine. It's round and enveloping with a silky presence offset by gobs of tart wild blueberry and citrus tones. A jolt of zesty acidity keeps the mouth watering for more as this finishes with tension, showing a bitter cacao tinge and sour blackberry resonance further enhanced by edgy tannins. Barbera loves warm vintages, which the 2012 shows in spades.(By Eric Guido on May 2025)
*このワインは商品到着から1週間以上静かに置いてから抜栓することをお勧めします。



