【オッデーロ】
現存するバローロ、バルバレスコの造り手の中で最も古い歴史を持つと言われるオッデーロ。 今も1700年代に建てられた当時のワイナリーで醸造している。初めてボトリングしたのは1878 年だという。
オッデーロはランゲでも指折りの大地主で総面積35haを所有。しかも所有する畑は「ブルナーテ」「ヴィーニャ・リオンダ」「ブッシア」「ヴィレッロ」と各地域の最良の畑ばかり。他の造り手では考えられない豪華さを誇る。
90歳を越えた先代から1997年に栽培・醸造を受継いだ娘のマリアクリスティーナとマリアヴィットリア姉妹が全ての畑を有機栽培に切り替えた。畑ではコンポストと硫黄、極少量の銅のみが使われる。除草剤、防虫剤は一切使用しない。害虫にはホルモン剤を使用。ホルモンを麻痺させることで交尾できなくなり、その結果、害虫の数が減っていくという。
一時期はバリックやステンレスタンクの発酵も試みたが、現在はセメントタンクでの発酵に戻した(キュヴェによってはステンレスタンク発酵もある)。自然酵母のみでゆっくり発酵し、温度管理はしない。マセラシオンはブドウの状態に合わせて20~30日。古いスラヴォニアの大樽を主体に、フォラドリやロアーニャも愛用するオーストリア産ストッキンガー社の樽、ロマネ・コンティ、フィリップ・パカレも愛用している仏産グルニエの樽などをうまく組み合わせ熟成している。
オッデーロ姉妹になってから特に近年の評価はうなぎのぼり。記憶に新しいところではワインアドヴォケイト(2023年8月25日号)でバローロ・リゼルヴァ・ヴィーニヤ・リオンダ2016が初の100点を獲得した。出来上がるワインは透き通った色調で、伝統的な味わいを大切にしながら、洗練され、エレガントで深みのある果実味を満喫できる一献となっている。
【バルバレスコ・ガッリーナ】
オッデーロの造るワインの中でも特殊なのがこのバルバレスコ・ガッリーナ。現在法律ではバルバレスコのブドウをバローロ区域内で醸造するとランゲ・ネッビオーロになってしまう。だがバローロ区域で唯一醸造を許されているバルバレスコがこのオッデーロのバルバレスコ。法規制前からバルバレスコを造っているので例外で認められているという。
単一畑のガッリーナは樹齢50年の区画と13年の若木の区画があり、標高は200m。所有面積は2ha。初ヴィンテージは2004年でワイナリーのラインナップの中では比較的新しいキュヴェ。ステンレスタンクで発酵、マセラシオンは25日。マロラクティック発酵は12月までゆっくりと続く。熟成は大樽でフランス産とオーストリア酸を併用し24カ月熟成。マール土壌に砂質が混じる畑なので、繊細でしなやかなタンニンが特徴。香りは熟した赤い果実、ブラックチェリー、プラム、スパイスを感じ、深みのあるエレガントな果実味を味わえる1本。
ワインアドヴォケイト評を要約すると以下の通り。
「2020年のバルバレスコ・ガッリーナは凝縮感に溢れ、色調は輝くルビー色を呈しています。美しいブーケは、砕いた石灰岩、青い花、ブラッドオレンジの上に甘いチェリーの香りが立ち上ります。全体としてはお淑やかでエレガンスとフィネスが感じられます。6000本限定でリリースされた特別なワインです」
★ワインアドヴォケイト 94点
飲み頃:2024~2040年
The 2020 Barbaresco Gallina shows lean concentration and a luminous ruby appearance. The bouquet is beautiful with a sweet cherry tone that rises above crushed limestone, blue flower and blood orange. There is a dry or almost dusty side to the wine that you feel on the palate especially, but the overall impression it leaves is one of subdued elegance and finesse. This is a special wine with 6,000 bottles released.(Wine Advocate Published: Aug 25, 2023)



